北海道議会議員~空知地域選出~うえむら真美
新型コロナウイルスにより影響を受けられている皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
昨年より続く新型コロナウイルス感染症ですが、変異株の拡大の影響もあり、一年経っても収束の見通しが立たない状況にあります。円滑なワクチン摂取など、感染防止対策の徹底と医療体制の強化、高齢者・弱者に対する福祉対策、さらには観光施設・飲食店等に対する経済対策の拡充などに取り組んでおります。
令和3年に入り、第1回定例会での一般質問、第2回定例会の予算特別委員会で登壇し、コロナ禍における地域課題について発言させていただきました。この質問の元になっているのは、地域の声や、空知管内の自治体やJAを対象に実施したアンケート調査です。アンケート集計結果は今回の道政だよりでもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
現場の声を道政に反映するという使命を全うするため、引き続き全力を尽くします。皆さまのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
道政報告コロナ禍における課題解決に向け全力で取り組みました
令和3年第1回定例会 一般質問
3月9日、コロナの影響で消費が低迷する米などの農産品や特産品の消費拡大について質問し、鈴木知事から前向きな答弁を引き出しました。
コロナ禍における農業支援について
農業団体からのヒアリングを反映!
うえむら 道内の米の在庫状況は、12月現在で前年度に比べ6万トン以上多い。消費拡大への取り組みを一層強化することが重要と考えるが、見解を伺う。
知事 スーパー店頭でのPR、関係団体と連携した「ごはん増量キャンペーン」の展開、巣ごもり需要を踏まえた輸出拡大に取り組んでいく。
事業承継について
中小企業とのヒアリングを反映!
うえむら 人口減少や少子高齢化の影響で、企業の後継者確保が難しくなっている。事業承継の取り組みを一層強化する必要があると考えるが、どう取り組んでいくのか。
知事 金融機関などと連携した支援、親族外承継の促進に向けて「後継者人材バンク」を活用したマッチングに取り組むほか、道内6圏域にコーディネーターを配置する。
雪害防止のための情報のあり方について
豪雪地域の声を反映!
うえむら 道の雪害対策にアメダスの観測だけではなく市町村独自の観測データなど、より幅広く収集した情報を役立てるべきだと考えるが、見解を伺う。
知事 振興局などとさまざまなチャンネルを通じて、市町村独自の情報収取に努め、きめ細かな雪害対策が実施できますよう努めていく。
特別支援学校について
雨竜・南幌などの関係者の声を反映!
うえむら 特別支援学校では、重症化リスクが高い児童生徒、マスク着用が難しい児童生徒が在籍し、より慎重な感染症対策が求められている。寄宿舎、登下校時を含め、感染拡大予防をどう取り組んでいくのか。
知事 スクールバスの増便による乗車人数の削減、寄宿舎での感染症対策の強化のほか、テレワークなどの就労環境の変化に伴い、生徒が情報活用能力を身に着け、居住地によらない職業選択が可能になるよう取り組む。
その他の質問
<一般質問>
- 道産品の海外販路拡大
- どさんこプラザ海外店の取り組み
- 中小企業の支援
- 新たな技術開発のサポートと推進
<予算特別委員会>
- 赤レンガ庁舎の改修工事
- 建設分野における温室効果ガス排出削減
- 北海道土地開発公社
- 道道における冬期の安全対策
- 学校教育における働き方改革
- 幼児教育の推進
- 地学協働活動の推進
- 教職員の不祥事防止
- 学校における食育の推進
- ウインタースポーツの推進
令和3年第2回定例会 予算特別委員会
6月開会の定例会では、予算特別委員会で質問を行い、日頃、地域から寄せられている課題などに関する全17項目について道の見解をただしました。
幾春別川総合開発事業について
うえむら 事業の中核をなす新桂沢ダムと三笠ぽんべつダムの建設計画が、国により3回にわたり変更され、平成16年完成予定にも関わらず、いまだに供用開始が先送りになっている。道民に工事の状況を説明する対話の場を設けるなど、透明性を高めていただきたいと考えているが、どのように国に働きかけをしていくのか。
知事 今回の計画変更は胆振東部地震の影響や働き方改革に伴う工期の延伸などによるものであり、やむを得ないが、事業の目的や進捗状況を道民に理解していただくため、事業者が説明責任を果たすよう国に求めていく。
道産木材の安定供給について
うえむら 感染症の影響で木材需要の減少が続いていたが、今年に入り、いわゆるウッドショックと呼ばれる輸入材の価格高騰が起こり、国産材の需要が急激に高まっている。林業・木材産業の発展のためには、ニーズに的確に応えることが必要であり、良質な道産木材の安定供給にどう取り組んでいく考えなのか。
知事 道産木材の供給力の強化が必要であり、原木の伐採や搬出時期の前倒し、製材工場との連携強化などのほか、生産能力向上が図られるよう木材乾燥施設の整備に対する支援を行っていく。
その他の質問
- 建設産業の担い手対策
- 北方型住宅2020の普及
- 北森カレッジの取り組み
- HOKKAIDO WOODのブランド化
- 森林施業の低コスト化
- 企業と連携した森づくり
- 観光のくにづくり行動計画
- 北海道総合計画の改訂
- アフターコロナを見据えた働き方
- 海外からの投資や企業の誘致
- 道産ワイン産業の振興
- 教員の確保
- いじめ問題
- ヤングケアラー
- 学校の安全・安心
Voice
コロナ対策に関するアンケートを実施しました
昨年に引き続き、今年5月、植村事務所におきましてコロナ対策と関連する地域課題についてのアンケート調査を実施しました。 自治体に対する調査では8市9町から回答があり、テーマ別ではワクチン接種に関する意見や要望が32件と最も多く、次いで経済対策、教育環境についての順でした。また、JAを対象に行った調査では、外食産業の低迷により米や小麦、そば、大豆などの在庫が増加し、苦慮している現状が明らかになりました。
自治体からの回答(抜粋)
- 自治体の要望通りのワクチン確保をお願いしたい(三笠市)
- 予約が殺到しており、住民が落ち着いて行動できるような広報活動を行ってほしい(長沼町)
- 町内の温泉施設は日帰り入浴があるため休業要請の対象外だが、何らかの支援をしてほしい(秩父別町)
- GOTOキャンペーンや道民割などの経済活性化策を長いスパンで考えてほしい(赤平市)
自治体からの回答テーマ
JAからの主な要望事項
- 消費拡大、輸出拡大に向けた取り組み強化
- 自給率向上のための用途転換
- 米価格の維持
- 在庫解消に向けた政府の買い上げ
- 保管倉庫の確保・支援
- 労働力確保
- 収入減少の影響緩和対策
- スマート農業の推進
- 輸送手段の確保。物流に関する規制緩和
- 基盤整備事業(パワーアップ事業)の継続