うえむら真美は、人が好き。その人の想いが社会で形になること、その地域にあった政策を作ること、それがうえむら真美の仕事です。そんな走り続けている姿をそのままにみなさまにも伝えたい、知ってほしい・・・それが「うえむら真美通信」です。
うえむら真美通信 vol.2
私の想い ー うえむら真美の信条
全ては現場からの発信。 そこから生まれる人間力が地域の宝
私は空知に戻り工事現場で働いていた時から「良いものを作るためには、関わる人同士がそれぞれに協力し合い、歩み寄る場を作らなければならない」という世界観を強く感じてきました。現場では計画を立てる人、現場を管理する人、実際に作業する人などの連携が不可欠です。机上だけでも現場だけでも見えないことがあります。これは家族やまちづくりにおいても本質的には同じことが言えると思います。そして、これまで活動してきた現場で学んだ大切なことがもう―つあります。それは、それぞれの担当者が持つ経験や知識と、それを勇気を持って現場に活かせる人間力です。 人間力は、現場で育ちます。一生懸命に取り組み、向き合う姿勢が周囲の人を魅了します。それが現場ではことさら素直に人の心に映り、周りの人たちに伝播して人間力の高い人を育てる。そんな場面を子供の頃から見てきました。 空知は食農、観光など、保有資源は無限です。その空知で人間力が育ち、それぞれに協力し合える場で発揮されることで、空知はもちろん北海道全体を元気にできると確信しています。うえむら真美は、ふるさと空知をこうしたい!
空知の活性化には、さらなるブランドカが必要だと思っています。 それは、まさしく、現場力から培われるものだと思っています。 空知には多岐にわたるモノづくりの環境の中で、現場力を強く感じていますが、そのモノゴトを築くまでのストーリー作りや発信力をさらに高めていくべきだと思っています。 例えば、品質のいい農作物や加工品が増えていますが、そこに携わる人々の想いやこだわりを消費者にしっかりと発信していくことによって、その商品にさらなる付加価値をつけることや人のネットワークを作ることが出来る。また、 日本の中でも、障がい者施設や高齢者に対する福祉施設が多く、そこで働く人々の知識、経験というものはレベルの高いものであり、人材育成の場やよりよい施設環境の創出する貴重な地域ということになります。 日頃、空知で当たり前のように過ごしている職場やものづくり現場からこれからの日本をリードする政策提案の可能性を大きく感じています。未来へ繋ぎ地域を繋ぐ
農業は故郷の景色を守る
クリエイティブな仕事
農業を営む2人の青年にうえむら真美がインタビュー!そのダイジェストを掲載します。
うえむら真美(以下真美):まずは自己紹介をお願いできますか?
山崎太地さん(以下山崎):山崎ワイナリーは三笠市達布の農村で4代続く農家です。自分はこの仕事の中で『良い農村づくり』をライフワークにしていて、定住を条件に研修生の受け入れもしています。
中道盛之(以下中道):僕は30歳の頃に東京から砂川に帰ってきて中道ファームを継ぐことにしました。後継ぎが居なかったこともありますが、農業という産業はのびしろが大きいと感じたことも理由のひとつです。今は米粉を使った商品の開発やカフェの経営も行っています。
山崎:僕も『次の世代に繋ぎたい』という想いは中道さんと一緒ですね。
真美:農業は特に先輩たちの苦労と温かさを実感するお仕事ですよね。
中道:一方で、本当は農業は非常にクリエイティブで稼げる格好いい仕事なのに良くないイメージがあると感じています。
もっと子どもたちに農業の良さを伝えられたらと思っています。
山崎:僕もそう思いますね。気持ちのいい農村を作って、得た利益を地域内で回すことで地域貢献して行きたいと思っています。
真美:地域のことを深く学ぶ中で農業へのイメージを変え、次の世代に学びを繋いで行く「地域学」が重要ですね。
中道:現状の教育方法では自ら考えるカを付けることが難しいことや、農業への理解があまりないことが問題だと思っているので、この課題に対してもっと情報発信を積極的にしていかなければと思います。
真美:価値を伝えていくためにこれからの農業は、生産者と消費者をもっと身近にしていくことが必要ですね。その活動を長い時間かけて行っていかなければなりません。農業と地域の連携の中で、地域に求めるものはありますか?
山崎:僕は良い地域を作るには、まずは自分の地域での生活を誰よりも自分が楽しんで、そのおすそ分けを外から来た方に提供するっていう順番が大事じゃないかなと思っています。
中道:農業だけじゃなく色々な産業が手を取り合うことで、面白いことができるのではないかと思っています。そういった繋がりを作ってくれる人が増えていってくれたらいいですね。
真美:私は農家さんや様々な現場に足を運ぶ中で、アイディアを持っている方に多く出会います。しかしビジネスにしていくことが出来ない方が非常に多いと感じています。そういう方々を繋ぐことで支援をしていきたいと思っています。
これからの農業には異業種連携が求められています。その組織づくりにも力を入れていかなければなりません。そして、今回このように農業やまちづくりについて話し合う場もあまりないと感じていますので、それを増やしていきたいと感じました。今回は貴重なお話をありがとうございました!
中道盛之さんプロフィール
1981年生まれ、砂川市出身。中道ファームで米粉からあげ、ワッフルを開発。販売を行う移動販売車やカフェのオーナーも務める。山崎太地さんプロフィール
1985年生まれ、三笠市出身。山崎ワイナリーの4代目でブドウの栽培・ワインの販売を行いながら「良い農村づくり」に明る<元気に取り組んでいる。
空知と言えば、実は北海道でも指折りの技術の地域です。そんな空知で宇宙開発が行われているってご存じですか?空知には世界に三つしか無い微小重力を作り出す実験装置や、民間最大のロケットエンジン試験設備もあります。今では多くの企業や大学が実験に訪れる他、本州からの修学旅行の子達も沢山来ています。努力の甲斐あって、昨年からは、農業機械の自動運転に欠かせない超高精度GPSが使えるアンテナの設置も行われるようになってきました。宇宙やロケットというと、手の届かない夢のように思えるかもしれませんが、実は、空知の未来の農業を支えるためにも頑張っているんです。
㈱植松電機 植松 努