令和3年第1回定例会での ■空知特集③■
一般質問にて「学校における食育の推進について」
▶1. 子どもたちの食生活の現状と課題について
・本道の子どもたちは、朝食を毎日食べている割合が全国平均を下回っていること。
・肥満傾向が全国を上回っていること。
・望ましい食習慣の定着に課題がある。
・小中学校の現状や課題について伺う。
(答弁1)
・全国学力、学習状況調査において、朝食を毎日食べる小学生の割合は、全国と比較して約3ポイント、中学生では2.5ポイント下回っている。
・道教委が独自に調査した朝食欠食の理由は、食育がない、食べる時間がないという割合が多く、朝食が用意されていない小学生の割合は6.6%、中学生の割合は4.5%となっている。(増えている傾向にある)
・道教委では、児童生徒の望ましい食習慣の定着を図るため、学校のおける栄養教論を中心とした組織的な食育推進体制を整備するとともに、学校、家庭、地域が連携した食育の充実に向けた取組を推進。
▶2. 学校・家庭が連携した取組について
・子どもたちの健全な身体をつくるための食事環境の状況について、学校給食、食育の観点で道教委はこれまでどのように取り組んできたのか。
・また、コロナ禍の中で各学校、教育局とはどのような情報共有、連携を図っていくのか。
(答弁2)
・道教委では、家庭の食事で不足していると推測される栄養を可能な範囲で補うなど、学校給食の食事内容などについて指導助言を行ってきた。
・また、家庭における望ましい食生活の実践にもつながるよう、実践事例集を作成し、各学校に普及・啓発を行うなどして、学校・家庭が連携・協働した取組を推進してきた。
・コロナ禍においては、家庭に対し、献立等い関する情報提供を行うとともに、臨時休業期間中、各学校において、食事の状況についても把握するなど、児童生徒の健全な食生活が確保されるよう努めてきた。
▶3. 家庭にアプローチする取組や情報発信について
・子どもたちが健全な食生活を送るためには、学校が中心になって、保護者に対する食育や子どもの食環境の改善に努める必要がある。
・また、LINEやSNSなどの活用など、情報発信のあり方を含め、家庭へのアプローチを行う工夫が必要。
(答弁3)
・児童生徒の食環境の改善を図るためには、学校と家庭との連携を密にし、子どもの自己管理能力を高めるとともに、保護者が生活をよりよくしようとする意識を高める取り組みが重要。
・各自治体などにおいては、学校給食においては、学校給食の内容、食材や郷土料理に関する情報などを保護者向けの通信で伝えるほか、WebサイトやSNSによる発信も活発化している。
・道教委においても。今後、ICTを活用して、保護者からもメニューやレシピの提案を求めるなど、学校と家庭が一体となった食育の充実に取り組む。
▶質問4 今後の道教委の取組について
・意識共有のあり方が問われる中、来年度道内において全国学校給食研究協議大会が開催されると聞いている。
・道教委では、この大会を通じて、学校における食育をどのように広げ、家庭と連携した取組を推進していく考えなのか。
(答弁4)
・本年10月に予定している全国学校給食研究協議大会は、日常生活の食事に生きる学校給食をテーマにしたシンポジウムや学校給食の管理や食に関する指導について分科会等を行う。
・本大会において、学校、共同調理場、教育委員会の関係者保護者等が参加して、本道の児童生徒の食をめぐる課題や全国各地の先進的な実践事例についての共通理解を深め、学校・家庭・地域が連携・協働する食育の取組の一層の充実につなげる。
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今回質問をさせていただくこととなった経緯は、コロナ禍の中で、食事を親に作ってもらえないといった子どもの声を聞いたこと。北海道ではおいしい食材が多く生産されている地域でもあるのに子どもたちに充実した食生活が行き届いていない環境だとすると大変問題だと感じました。さらに全国的にも子どもの食育を考えた給食と家庭を結び付けるアプリケーションが広がっていることなど、子どもたちの健全な身体を育むことは、今は家庭だけではなく地域社会全体で強化されているということを北海道でももっと意識を強めた方がいいという考えに至りました。